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士業(サムライ)日記  専門家集団・丸の内アドバイザーズのブログ

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消費税の税率アップの実感 

【消費税税率アップの実感】
by 岩松琢也

 丸の内アドバイザーズの岩松です。

 消費税の税率が今年の4月から8%に上がりましたが、先月(平成26年11月)に消費税の申告・納税を行った9月決算の会社は、事業年度のうち後半の半分の期間が消費税8%の期間となりました。
 消費者の立場としては、税率が上がった4月から8%の消費税を負担して支払っておりますが、事業者については、経費などの支払いについて消費税を負担する一方で、売上の方についてもアップした税率で消費税を預かりますので、基本的には決算で申告・納税するまでの期間は消費税についての収支はプラスになります(もちろんきちんと転嫁ができていたらの話しですが)。

 当然、決算で申告・納税をすれば、原則として預かった消費税から支払った消費税分を差し引いた金額相当分が納税されて、事業者としての消費税の収支はニュートラルになる訳ですが、実際には受け取った消費税の預り分は資金繰りに回ったりして、中小企業などで、実際の納税の時に資金が足らなくなることもあり、消費税は今まででも法人税などに比べて滞納が生じる割合が多くなっておりました。

 今回の消費税の税率アップについて、会社側の状況を見ていて資金面で感じていたのですが、4月以降しばらくの間は、消費税の預り分が多くなる一方で、決算をむかえて申告・納税するまではタイムラグがありますので、一瞬資金繰りとしてはプラスの効果が生まれておりました。しかし、当然ながら決算を迎えて納税するときにはその分の支出が生じるのですけれども、今度は税率がアップしている分納税額も増えますので、一転して負担感が重たくなる、という心理的効果が生じます。

 そして、納税する際には、従来5%分の消費税を納税していたのが8%に上がっておりますので、同額の取引規模であれば5から8へと1.6倍に納税額が増える計算になります。決算期が4月、5月と進むに従って税率が8%に上がってから後の期間が長くなってきて、今度の9月決算11月申告では事業年度の半分が8%になってからの期間となったのですが、当然とはいいながらも消費税の納税額は前年度の金額と単純比較してかなりの増加となっており、わかっていたこととはいいながら、どの会社でも「こんなに払うことになるんですね」と改めて実感していらっしゃいました。

 以上のように、企業側の消費税アップの実感としては、納税の際の資金的な負担感がこれからより顕著に感じられるようになり、来年の3月決算(5月申告・納税)でそれが一巡するということになります。

 私個人としては、消費税の増税については財政赤字の問題もあってやむを得ないと考えておりますが、急激に進む円高とそれによるコスト高、人件費の増加などで中小企業が苦境に陥っている状況を考えると、消費税をさらに10%に上げるのを延期するのは適切な判断だろうと思います。
 おそらくこれから消費税の滞納も増えるのではないかと懸念しておりますが、より一層の成長戦略、景気刺激策の施策が必要だと思われます。
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